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5月26日(木)全学礼拝 (賛美歌BGM付)
奨励者:藤掛明(聖学院大学総合研究所客員教授)
旧約聖書:箴言 第22章13節(新共同訳)P.1019
怠け者は言う。
「外には獅子がいる。
町に出ればわたしは殺される。」
奨励: 失敗と言い訳
1.ライオンがこわい
ここには怠け者がいうセリフが書いてあります。ライオンに殺されるから外に出られないというのです。この人は、ありえない、嘘の言い訳をつかっています。だから、仕事をせず、家でだらだらしているのは、仕方がないのだというのです。実は、私たちはどんなときにも、言い訳をしているのではないでしょうか。本人はいたって真剣に弁明するのですが、はたから冷静に聞くと、こっけいであったりします。
2.遅刻の言い訳
言い訳をすることが多くて、有名なのは、遅刻の場面です。
実は遅刻の原因は、複雑です。原因がひとつでなく、いろいろあるのです。たくさんある原因、理由の中から一つを選ぶとき、身勝手な、なりふりかまわない言い訳が前面に出てきます。ネットをみると、遅刻の言い訳がたくさんでてきます。
(あきらかな嘘)
①道で、手相をみせてくださいと頼まれたので
②宇宙人に誘拐されていたので
(わがまま)
③髪型のセットが決まらなかったため
④スキなアイドルが夢に出てきたので、続きを見たいと思って
(ギャグ)
⑤ケータイと間違えて、TVリモコンを持ってきてしまったため
(人のせい)
➅母さんが朝起こしてくれなかったから
(本質的、自己直面的)
➆結局、気の緩みがあったから
みなさんはどうでしょうか。遅刻でどんな言い訳をつかったことがあるでしょうか。遅刻にかぎらず、いろいろな失敗をしたとき、どのような言い訳をしているでしょうか。そして不思議なことに、そうした言い訳を止めて、失敗した自分の弱さをうけいれるとき、その人の生き方が大きく変わるのです。
3.人の弱さ
わたしたちは失敗したら、そこで自分の弱さを認める必要があります。さきほど<言い訳を止めて、失敗した自分の弱さをうけいれるとき、生き方が変わる>と言いました。これは、いろいろなレベルでおきます。弱さを認めることは、人との関係で行なわれます。同時により深い弱さを認めることは神の前でおこなわれるのです。神なしに生きる言い訳は、罪とも呼ばれます。聖書でも、自分の罪を言い表すなら、神は真実で正しい方ですから罪を許す、とあります。私たちは、自分の心を探って、自分の弱さを、そして自分の非を素直に認めるなら、新しい世界が開けるでしょう。
ライオンのせいにしない人生を送る。聖書はそう勧めています。
祈り
「天の父なる神様。私たちは自分の失敗や弱さを認めることができず、言い訳ばかりしています。どうかそのことを素直に認め、神様により頼んで生きることができますようにお導きください。御名により祈ります。アーメン。」