お知らせ

お知らせ詳細

Information Detail

12月1日(金)全学礼拝ー吉岡光人先生(賛美歌BGM付)

2023.12.01
文書礼拝

奨励者:吉岡光人(日本キリスト教団吉祥寺教会牧師、本学講師)

新約聖書:マタイによる福音書 第1章21節(新共同訳)P1

「マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである。」

奨励:意外なプレゼント

 

 

 イエス・キリストの誕生を祝うクリスマスのシーズンがやって来ました。救い主イエスは最も小さく、無力な姿でこの地上に誕生しました。イエス・キリストは神がわたしたち人間にくださった「プレゼント」です。しかしそのプレゼントは、人間が神に強く願って、神がそれに応えてくださったものではありません。神が人間のために「これがよい」と考えてくださったプレゼントなのです。「こんなもの欲しくなかった」と考える人には失望でしかないプレゼントかも知れませんが、「素晴らしいプレゼントだ」と受け入れることができる人には、これ以上嬉しいプレゼントはありません。

 メジャーリーグ・ベースボールで活躍する大谷翔平選手が所属するエンジェルスにかつてジム・アボットという名投手がいました。このアボット投手はプロ選手になる前、全米大学選抜の一員として来日し、日本の大学選抜チームと試合をしたことがあります。後にプロ野球に入りスターになった選手たちもこの時はアボット投手を全く打てませんでした。その試合後の記者会見の席上、ある記者がこういう質問をしました。「あなたは何故それほど素晴らしい投手になれたのですか」。するとアボット選手はこう答えました。「それは、神さまがとっても素晴らしい左腕とちょっと不自由な右腕をくださったからだと思います」。実際に彼のプレーを見た人も、まさかそんな答えが返ってくるとは想像しなかったことでしょう。実は彼の右腕は手首から先が生まれつき欠損していたのです。そのため野球をやる時は、右腕にグローブをひっかけて、投げ終わると直ぐに左手にグローブをはめ、捕球すると直ぐにグローブを外して左手で投げるという方法でプレーするのです。彼の左腕は並外れて早いボールを投げることができましたので、確かに「素晴らしい左腕を神さまからもらった」と自然に言うことはできたでしょう。しかし右手のハンディキャップを克服するための彼の努力は並大抵のものではなかったはずです。しかし彼は自分の努力を誇るのではなく、「ちょっと不自由な右腕」も左腕と同様に「神さまからの素敵なプレゼント」と認識しているのです。彼は「わたしは自分を障がい者だと思ったことは一度もない」とも言っています。自分の身体も心も神様から頂いた「かけがえのないプレゼント」だと思っているから、このようなことを言えるのでしょう。

 神はわたしたち人間が望むプレゼントをくださる方ではなく、わたしたちに必要なものをくださる方です。幼子として生まれた救い主イエスこそ、神がわたしたちにくださった「素敵なプレゼント」なのです。

 

 

祈り

「神さま、わたしたちは自分の欲するモノばかりをあなたにお願いしたくなりますが、あなたがわたしたちのために「本当に必要」なプレゼントをくださったことを心から感謝します。アーメン。」