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7月13日(木)全学礼拝―佐藤千瀬先生(賛美歌BGM付)
奨励者:佐藤千瀬(子ども教育学科准教授)
新約聖書:マタイによる福音書 11章28~30節(新共同訳)P.21
「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。わたしは柔和で謙遜な者だから、わたしの軛(くびき)を負い、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたは安らぎを得られる。わたしの軛(くびき)は負いやすく、わたしの荷は軽いからである。」
奨励:すべて、疲れた人は
私には子どもが二人います。二人の子どもの名前を考えていた時に頭に流れた曲が、幼い頃に教会学校でよく歌っていた、子どもさんびかの「海と空つくられた主は」でした。
「イッツ・ア・スモールワールド」のメロディーで、「海と空 つくられた主は あなたの主 わたしの神 罪を赦し救いたもう みんなの主」という歌詞です。
「イッツ・ア・スモールワールド」(小さな世界)の日本語歌詞をみると、「世界中 どこだって 笑いあり 涙あり みんな それぞれ助けあう 小さな世界 世界はせまい 世界はおなじ 世界はまるい ただひとつ」(作詞・作曲:ロバート・B・シャーマン、リチャード・M・シャーマン 日本語訳:若谷和子)とあります。
しかし、日々の生活の中で、「世界はせまい」「小さな世界」と感じることは少ないかもしれませんね。
逆に、どのような時にそのように感じられるでしょうか。
私の家では毎年七夕の頃になると、子どもたちと一緒にプラネタリウムに行く習慣があります。コロナ禍でしばらく行っていませんでしたが、今年はコロナ以降初めて子どもたちとプラネタリウムを訪れました。小学生の次男にとっては、記憶に残っていなかったようで、「初めて」プラネタリウムに行き、地球から銀河系を超え、広大な宇宙に移動していく映像を見て、「宇宙に浮かんでいるみたいだった」と話していました。それまで大きいと思っていた惑星も「すごく小さかった」と感じたようです。
久しぶりにそうした映像を見ると、あらためて自分のいる世界は本当に小さく狭く、宇宙のような広い視点から見ると、今自分たちが抱えていることは何でもないようなことなのかもしれないと感じます。
しかし、現実的に様々なことが目の前にあると、時にはそれらが全てのように感じたり、孤独を感じたり、心や時間の余裕がなくなったりすることもあるかもしれません。試験や課題、就職活動や実習、仕事・アルバイト、部活、家庭の事情、人間関係等、人それぞれ抱えているものも異なることと思います。この歌詞のように、誰かと助けあえると良いですが、それも難しい時があるかもしれませんね。
「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。」(新改訳聖書 第三版(旧版))という御言葉があります。皆さんの心に少しでも安らぎがありますように。
祈り
「愛する天のお父さま 春学期も終わりに近づいていますが、ここまであなたが見守り、導いて下さったことに感謝致します。暑さもあり、様々なことに追われ、疲れを感じている人も多いことと思いますが、あなたが一人ひとりの疲れを癒して下さい。そして、皆の心身の健康が守られますように。イエス・キリストのお名前を通してお祈り致します。アーメン。」