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6月29日(木)全学礼拝―清藤淳先生(賛美歌BGM付)
奨励者:清藤淳(日本キリスト教団和歌山教会牧師)
新約聖書:マルコによる福音書 第1章15節(新共同訳)P.61
「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい。」
奨励:あなたの番です
小学四年生になって小学校のサッカーチームに入りました。サッカーを始めたばかりでしたので、しばらくは試合に出させてもらえません。ベンチを温め、グラウンドで活躍するお兄さんたちを応援するのが僕の役目でした。
チームに入ってから半年ほど経ってからでしょうか。ある試合の日に監督から声がかかりました。後半から試合に出ろと。いよいよ僕も試合に出させてもらうんだとドキドキしました。初めてグラウンドに立った日の試合の内容がどうだったかは覚えていません。活躍なんかできなかったことでしょう。でも監督に声をかけられて、いよいよ僕の出番が回ってきたのだと緊張混じりにスパイクの紐を結び直したこと、試合に出られる誇らしさもあってワクワクしたのを思い出します。
イエスさまが「時は満ち」とおっしゃったのも、さぁいよいよその時が来たという呼びかけでした。外から試合を眺めていただけじゃない。グラウンドの外から応援してるだけじゃない。あなたがその中でプレーする(生きる)時が来たんだってイエスさまはおっしゃいます。もちろんサッカーの話ではありません。あなたがあなたの人生を本当に生きる時が来たことを「時は満ち」と宣言されました。そして「神の国は近づいた」と、神さまがあなたがあなたを生きることをお求めになっているのだからと重ねておっしゃるのでした。
“自分の人生は自分のもの”という言葉をわたしたちは聞いてきました。実際には自分のものだと言えるほど思い通りにはなりません。挫折や失敗だってあります。理不尽な目に遭うこともあります。こんなはずではなかったのにと後悔してることもあります。グラウンドを生き生きと駆け回る自分ではなくて、ベンチから立ち上がることのできないまま。輝いている人たちを羨ましく眺めていたり、自分だってあそこに立てても良いのにとひがんでしまうこともありました。
でもイエスさまは、あなたがあなたを生きる時だとご覧くださいます。あなたが座り続けていたと思っていたところが、あなたのグラウンドなのだから。うまくプレーできる時ばかりじゃないけれども神さまがあなたに立ち上がることを期待し、あなたの人生を導いてくださるその時が来ていることをわたしは信じている。だから神さまに心開いてわたしと一緒に生きよう。あなたの時が来たのだから、とイエスさまは語ってくださるのでした。
祈り
「神さま、わたしたちの人生があなたの祝福に満ちていることをイエスさまは教えてくださいました。感謝です。アーメン。」