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6月23日(金)全学礼拝―中村謙一先生(賛美歌BGM付)
奨励者:中村謙一(聖学院幼稚園・小学校チャプレン)
旧約聖書:エゼキエル書 第18章30〜32節(新共同訳)P.1322
「それゆえ、イスラエルの家よ。わたしはお前たちひとりひとりをその道に従って裁く、と主なる神は言われる。悔い改めて、お前たちのすべての背きから立ち帰れ。罪がお前たちをつまずかせないようにせよ。お前たちが犯したあらゆる背きを投げ捨てて、新しい心と新しい霊を造り出せ。イスラエルの家よ、どうしてお前たちは死んでよいだろうか。わたしはだれの死をも喜ばない。お前たちは立ち帰って、生きよ」と主なる神は言われる。」
奨励:立ち帰って、生きよ
父なる神様は、愛を持って天地万物と大宇宙を創造され、私たちを深く愛しておられます。
預言者エゼキエルは、この父なる神様から古代ユダ王国へ遣わされました。当時、ユダ王国はバビロン王国との無謀な戦争の道を歩んでいました。ユダ王国は、聖書の御言葉に従いませんでした。ユダ王国は、父なる神様に背を向け、神の民として選ばれているのに多神教に走り、社会の道徳が荒廃し、経済的には豊かでも人々の心は神様の御心から遠く離れてしまいました。
エゼキエルは、「イスラエルの家よ、どうしてお前たちは死んでよいだろうか。」と言って、決して見捨てない神様の愛のご意志を王と民に宣言しました。そして神様は、「お前たちが犯したあらゆる背きを投げ捨て」、「罪がお前たちをつまずかせないようにせよ」と命じました。聖書のみ言葉に背く人間の自己中心的な罪という問題が、王と民の目と心を曇らせつまずきとなっていました。どうすれば良いのでしょうか。
神様は言われました。「新しい心と新しい霊をつくり出せ。」これは、神様が、人間の心と霊を神の言葉に従うことによって良い方向へと入れ替えてくださるという約束でした。この約束がイエス様の救いによって実現しました。イエスさまを信じて洗礼を受けると、受洗者は聖霊の注ぎを受け、罪から悔い改めることへと導かれ、霊的に新たに生まれ新しい命に生かされるからです。その時、私たちの心と霊は新しくされます。
ユダ王国の王と民は「立ち帰って、生きよ」という主の御言葉にお従いすれば、滅びや捕囚は避けることができたであろうと思われます。今では、聖霊の助けによって、私たちは立ち帰って生きる道を選び取ることができます。その手本が、人間の思いではなく神様の思いを優先させた十字架のイエス様です。イエス様の従順を深く受け止め、よく考えて平和の道が選べますように祈っています。
祈り
「天の父、平和の神よ、神の御子、イエス様の十字架と復活による平和に感謝いたします。どうか、私たちが日々、悔い改めて、あなたの愛の思いに立ち帰り、生きることが得られますように、聖霊による導きをお与えください。そしてわたしたちの内に、新しい心と霊を創り出してください。神様、ウクライナの戦争で苦しむ人々が助けられますように、お願いいたします。そのために祈り支えさせてください。この祈り、神の御子、主イエス・キリストの御名によって、御前にお献げいたします。アーメン。」