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5月24日(水)全学礼拝〈ペンテコステ礼拝〉―山口博先生(賛美歌BGM付)
奨励者:山口博(聖学院院長、キリスト教センター所長、大学チャプレン)
旧約聖書:ヨエル書 第3章1~5節(新共同訳)P.1425
「その後
わたしはすべての人にわが霊を注ぐ。
あなたたちの息子や娘は預言し
老人は夢を見、若者は幻を見る。
その日、わたしは
奴隷となっている男女にもわが霊を注ぐ。
天と地に、しるしを示す。
それは、血と火と煙の柱である。
主の日、大いなる恐るべき日が来る前に
太陽は闇に、月は血に変わる。
しかし、主の御名を呼ぶ者は皆、救われる。
主が言われたように
シオンの山、エルサレムには逃れ場があり
主が呼ばれる残りの者はそこにいる。」
新約聖書:使徒言行録 第2章14~22節(新共同訳)P.215
「すると、ペトロは十一人と共に立って、声を張り上げ、話し始めた。「ユダヤの方々、またエルサレムに住むすべての人たち、知っていただきたいことがあります。わたしの言葉に耳を傾けてください。今は朝の九時ですから、この人たちは、あなたがたが考えているように、酒に酔っているのではありません。そうではなく、これこそ預言者ヨエルを通して言われていたことなのです。
『神は言われる。
終わりの時に、
わたしの霊をすべての人に注ぐ。
すると、あなたたちの息子と娘は預言し、
若者は幻を見、老人は夢を見る。
わたしの僕やはしためにも、
そのときには、わたしの霊を注ぐ。
すると、彼らは預言する。
上では、天に不思議な業を、
下では、地に徴を示そう。
血と火と立ちこめる煙が、それだ。
主の偉大な輝かしい日が来る前に、
太陽は暗くなり、
月は血のように赤くなる。
主の名を呼び求める者は皆、救われる。』
イスラエルの人たち、これから話すことを聞いてください。ナザレの人イエスこそ、神から遣わされた方です。神は、イエスを通してあなたがたの間で行われた奇跡と、不思議な業と、しるしとによって、そのことをあなたがたに証明なさいました。あなたがた自身が既に知っているとおりです。」
奨励:Pentecost(ペンテコステ=聖霊降臨日)を記念する理由
ペンテコステは聖霊降臨日のことですが、学生の中には「聖霊」と言う言葉を聞くと「怪しい」と思う方もおられるかもしれません。他方イースターは主イエス・キリストの復活を記念する日であることはご存じの方も多いだろうと思います。イースターから数えて50日目がPentecost(ギリシャ語の50を表す)になります。余談ですがアメリカ国防総省の建物は五角形であることからペンタゴンと呼ばれていることは知られているのではないでしょうか。新約聖書の使徒言行録2章には聖霊降臨の記事が示されています。ここから教会が誕生したと言われます。以来2000年の間世界中の教会がペンテコステすなわち聖霊降臨日を記念してきました。それはなぜでしょうか。
使徒言行録2章17節から後のところにヨエル書の言葉が綴られています。『神は言われる。終わりの時に、わたしの霊をすべての人に注ぐ。すると、あなたたちの息子と娘は預言し、若者は幻を見、老人は夢を見る。』と記されています。終わりの時が来たならわたしの霊をすべての人に注ぐ。神様から見た終わりの時とはいつでしょうか。それは救いの時です。どうしたら分かるのでしょうか。主イエス・キリストがこの世においでになった。なるほどそうですけど、どのようなしるしがあるのでしょうか。ここには「時が来たならわたしの霊をすべての人に注ぐ」と綴られています。つまり聖霊が注がれることが救いのしるしになります。その意味で聖霊を受けることが大事な意味を持っていることが分かります。
18節には「わたしの僕やはしためにも、そのときには、わたしの霊を注ぐ。すると、彼らは預言する。」と綴られています。預言をするとは、世間の人が聞いたならば、とんでもないことを語るように思うかもしれません。しかし、使徒言行録の言葉で言えば神様の大いなる働きを語ることです。神の救いを語り、神の恵みを語ることです。男も女も年老いた者も若者も皆が神の霊を受けてそのように語るようになる。それが救いの時のしるしなのだということです。
21節に『主の名を呼び求める者は皆、救われる。』と綴られています。これは昔話ではありません。今日もわたくしども一人ひとりの生活がペンテコステと遠くないのだということに気が付かなければならないだろうと思います。そうでなければペンテコステを記念する理由がなくなります。昔あったことが今も生きているので、今もわたくしどもの希望になっているのです。聖学院大学に属する人々の上に聖霊が豊かに与えられることを願うのです。
祈り
「主イエスの父なる御神様。文書によってではありますが、共に聖書に親しむことができまして感謝いたします。願わくは聖学院大学に連なる一人ひとりに聖霊が豊かに注がれますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。」