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5月19日(金)全学礼拝—小林茂之先生(賛美歌BGM付)

2023.05.19
文書礼拝

奨励者:小林茂之(日本文化学科教授)

新約聖書:ヨハネによる福音書 第14章2~3節(新共同訳)P.196

「わたしの父の家には住む所がたくさんある。もしなければ、あなたがたのために場所を用意しに行くと言ったであろうか。行ってあなたがたのために場所を用意したら、戻って来て、あなたがたをわたしのもとに迎える。こうして、わたしのいる所に、あなたがたもいることになる。」

奨励:わたしたちの居場所はありますか。

 

 

 今年の教会暦では次の日曜日はイエスの復活後の昇天をお祝いする日です。今回の奨励を通して、イエスの昇天、アセンション(the Ascension)について考える機会を得ましたことに感謝します。イエスは十字架刑の後、復活、リザレクション(the Resurrection)しましたが、地上でのさまざまな活動、ミニストリー(ministry)の最後にアセンションを行いました。皆さんの多くはクリスチャンではないかもしれませんが、この出来事は私たち全員にとって無関係なことではないと信じるべき理由、つまり表題の答えを見出だしましょう。

 イエスの昇天は、地上における生涯とミニストリーの物語における重要な出来事だったのです。 それはイエスの地上でのミッションの終わりと人類の希望、福音の始まりを表しています。イエスの昇天は、イエスが地上での使命を終え、父の栄光に立ち返るために必要なことでした。

 しかし、私たちの多くにとって、次のような疑問が生まれるのは自然でしょう。なぜイエスは天に戻らなければならなかったのでしょうか? 地上でのイエスの使命の目的は何だったのでしょうか?

 これらの疑問に答えるために、福音書におけるイエス自身の言葉を参照しましょう。 ヨハネによる福音書第 14 章 3 節で、イエスは次のように述べています: 行ってあなたがたのために場所を用意したら、戻って来て、あなたがたをわたしのもとに迎える。

 ここでのイエスの発言は、私たちが永遠に彼と一緒にいられるように、天国に私たちのために場所を用意しようとしているということです。 私たちを罪から救い、神と和解させることが、地上でのイエスの活動の究極の目標でした。その上で、 イエスは死と復活を通して、私たちが天国でイエスご自身と一緒にいられる道を用意してくださったのです。

 しかし、さらに疑問が生まれるかもしれません。そもそもなぜイエスは死んで復活しなければならなかったのでしょうか? この疑問に対する答えは、私たちは皆罪人であり、自分自身を救うことはできないということです。 つまり、私たちには救世主が必要だということです。イエスは、私たちの罪の代価を払い、私たちを神に正しい者にしてくださる方なのです。 イエスは 十字架で死に、死からよみがえることによって、罪と死を打ち負かし、私たちが神と和解する道を作ってくださいました。

 イエスは昇天を通して、私たちの究極の家が地上ではなく天にあることを示してくださいました。昇天の意味を理解しようとする時、私たちを愛し、天国に私たちみんなのために場所を用意してくださった救世主がいることを知り、希望と喜びに満たされますように。

 

 

祈り

「Father, we thank you that because of Christ’s ascension his ministry to us is no longer restricted by the limits of an earthly life. Now he has been lifted up, we can be assured of his presence with each of us at any time, in any place and whoever we are. May the name of Christ always be lifted up and draw all people to him. Amen.」