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11月30日(水)全学礼拝―R.ローランド先生(賛美歌BGM付)

2022.11.30
オンライン礼拝

奨励者:R.ローランド先生(欧米文化学科助教)

新約聖書:マタイによる福音書 第1章20節(新共同訳)P.1

「このように考えていると、主の天使が夢に現れて言った。「ダビデの子ヨセフ、恐れず妻マリアを迎え入れなさい。マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである。」

奨励:立派な男とは何か

 

 

葉っぱの色が変わりどんどん落ち葉が増えていく毎日は、前日より寒く感じる時期には、寂しい思いより、楽しみでいっぱいですね。何故かと言うと、救い主の誕生日がやってくるからです。

 

毎年年末はかなり忙しい時期ですね。どなたでもバタバタしてると思いますが、特に先生はやることが多く、急ピッチでいろんな作業をしなければいけない時期です。先生が走る事から「師走」という 名前がついている12月でもあります。

 

忙しい時こそ自分だけではなくて、他の人に何ができるかを考えられる余裕があるといいと思いませんか。現代的なクリスマスの祝い方は、もちろんイエス様の誕生を喜ぶこともあり、家族や大切な人にプレゼントを渡すことなどを通して、早く日が暮れてしまう年末に、喜びの光を与えることもできます。 自分のことで精一杯ですが、他の人のこともしっかり考えられるような人でいられれば良いですよね。実は、どうすればそのような心を持つことができるかという大ヒントを与えてくれる人は、クリスマスの話の中にいました。

 

クリスマスの話はアドベントの期間、何度も何度も聞く機会がありますが、登場人物はほんとに多いですね。主役はもちろんイエス様ですが、その母、聖なる母マリア、東方の三博士、ローマ帝国の言いなりになる悪役のヘロデ王、そして牧者などが代表的ですね。

しかし、私が毎年クリスマスの話で感心するのは、ヨセフのことです。

 

ヨセフは、マリアの夫であり、イエス様のお父様でもあります。これだけ大切な登場人物なのに、クリスマスの時期に表に出てこないのはなぜでしょう、といつも思います。この時期の讃美歌にも、ほとんど登場しないのですね。

 

ヨセフは貧しい大工であり、 がむしゃらにがんばっても生活がギリギリ間に合うか間に合わないかの苦労がかなりあったようです。そのようなハードな状況で、ヨセフは実際には何歳だったのかというと、私と同じ30代くらいではないかと思う人も多いかと思いますが、実は、10代か20代前半だった可能性が高いのです。

 

そうなんです、大学生の皆さんとほとんど年齢が変わりませんでした。それでは、10代の男としてどれだけ立派な男だったのかを一緒に考えてみましょう。 彼はこの10代のときにマリアと結婚する決意をします。そして、ある日、マリアは神の子イエス様を授かります。 ヨセフの立場を想像してみてください。お金がない。旅をしなくてはならない。彼女は妊娠していて、 間違いなく自分の子ではありません。

 

あなたならどうですか?どんな気持ちになりますか?怒り、戸惑い、がっかり、憂鬱、そして恥・・・ 私だったらこのような複雑な心境だったかもしれません。

 

現在でしたら、多くの人々は即時離婚を申請するか、 中絶を考える人も多いのではないでしょうか。その当時は中絶という選択肢は難しかったでしょう。ユダヤ人であるヨセフは、 不倫を理由で離婚する選択肢もありましたが、ヨセフはそうしませんでした。まだ100%信じ切れてはいなかったのですが、結婚する気持ちはブレませんでした。

そして、天使が夢に現れ、次の言葉を伝えます。マタイによる福音書1:20「ダビデの子ヨセフよ、心配しないでマリヤを妻として迎むかえるがよい。その胎内に宿っているものは聖霊によるのである。」

 

ヨセフは起きると、すぐさま天使の指示に従い、マリアと結婚し、子供が生まれるまでは体に手も触れないで、生まれた赤ちゃんに名前をつけることによって、自分の息子にすることにしました。

 

あなたなら、このような立派な決意はできるでしょうか。

 

クリスマスの物語にはマリアとイエス様が主役にふさわしい事は間違いありません。しかし、年末の時、この一番忙しい時期にこそどのような男であれば良いのかとモデルを示してくれるヨセフは、とても立派な人でした。

 

彼は弱音を吐いてもしかたない時に、強くあったのです。

怒っても無理はない時に、優しい態度を選びました。

焦ってもおかしくない時に、しっかりと考え、冷静に判断しました。

相手を疑っても当然な時に、信じる決意をしました。

 

近代生活は本当に忙しく、特に12月のような忙しい時期には、心の余裕がないことも多くあるかと思います。しかし、ヨセフのような優しい心を持ち、視野を広くし、神様だけではなく、愛する人を信じる事を選べば、私たちはより幸せな日々を過ごせるのではないでしょうか。

 

 

祈り

「天のお父様。この礼拝のひとときを心から感謝します。今週から本格的な冬が始まろうとしています。どうか私たちが元気に年末を迎えられるように体をお守りください。また、私たちのこの世界には、日々たくさんの苦しみがあります。どうか病を治し、私たちの疲れた心に平和をお与えください。私たち人間には迷うことがたくさんあります。どうかあなたの道から離れないように導いてください。この小さな祈りを主イエスキリストの聖名によってお祈りいたします。アーメン」