お知らせ

お知らせ詳細

Information Detail

11月23日(水)全学礼拝―倉橋基職員(賛美歌BGM付)

2022.11.23
オンライン礼拝

奨励者:倉橋 基(監査室サブマネージャー)

新約聖書:ヨハネによる福音書 第1章6~9節(新共同訳)P.163

「神から遣わされた一人の人がいた。その名はヨハネである。彼は証しをするために来た。光について証しをするため、また、すべての人が彼によって信じるようになるためである。彼は光ではなく、光について証しをするために来た。その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである。」

奨励:「光の国から、ぼくらのために」

 

 

 間もなく、クリスマスがやってきます。明日は、さいたま上尾キャンパスのクリスマスツリー点火祭です。

 キリスト教の暦では、クリスマスの4週間前の日曜日から、アドベントと呼ばれる準備の期間を過ごします。アドベントの時期、多くの教会やキリスト教学校では、主イエスの誕生を待ち望むその「しるし」として、アドベントクランツのキャンドルに毎週1本ずつ火をともし、救い主がこの世にやってきた日、クリスマスまでの時を過ごします。光がともる、ということは「神の国の到来を、視覚的に感じ取る」ことなのではないか、と感じます。

 

 キャンドルは、「ろう」という物質が燃えることによって光を発しています。つまりキャンドルは、自分自身を燃やすことによって光を放っています。キャンドルは「モノ」ですが、このように自分自身を燃やし尽くすことによって光り輝いた最初の「人」、それが主イエスでした。

 主イエスは、ご自身を焼き尽くす捧げものとして神にお献げすることによって、この暗い世の中を照らし続けました。それゆえ主イエスは、聖書において「光」として描かれています。主イエスがこの世にやってきた時のことを、少し古い翻訳の聖書では、次のように記しています。「すべての人を照らすまことの光があって、世にきた(ヨハネによる福音書1章9節・口語訳聖書)」。聖書は主イエスの到来を「光が、世にやってきた」のだ、そう書き記します。

 

 私が子どもの頃、ウルトラマン、という特撮テレビドラマが放送されていました。地上では3分間程度しかエネルギーが続かない、という設定でしたが、怪獣や宇宙人と戦って地球の平和を守ってくれるウルトラマンの活躍に、毎回ワクワクしながらテレビを見ていたことを覚えています。

 このウルトラマンのオープニングテーマ「ウルトラマンの歌(作詞:東京一)」の1節に、次のような歌詞があります。「光の国から、ぼくらのために、来たぞ我等(われら)の、ウルトラマン」。

 ウルトラマンは、M78星雲にある「光の国」と呼ばれる星からやって来ました。またウルトラマンは、自分自身の力を誇示したり、あるいは自分の思いのままに人々をあやつるために、いわば自己満足のためにこの地球にやってきたわけではありませんでした。「ぼくらのために」やってきたのだ、主題歌はそう歌います(ちなみに2節の歌詞は「光の国から、正義のために……」と続きます)。

 

 今から2000年ほど前、天の父のもとから「ぼくらのために」救い主が送られてきたことによって、主イエスは、私たちを照らす光となりました。私たちの道しるべになりました。

 主イエスがお生まれになったことによって、「神、われらとともに」「神が、私たちと共にいる」という約束が、実現されました。この約束の光は、私たちがどんなに厳しく、暗い道を歩んだとしても、あるいは神の恵みを見失いそうになっても、決して消えずに、私たちを支えてくれます。そのことを知り、主イエスこそ我らの救い主、と告白する時、私たちのところに「本当のクリスマス」が訪れることを覚えつつ、アドベントのひとときを、共に歩んでいきたいと願っています。

 

 

祈り

「恵みと憐みを与えてくださる、主イエス・キリストの父なる神よ。みなをあがめ、心から讃美いたします。父なる神よ、今、私たちの生きるこの世界は、大きな危機に直面しています。どうか主よ、大きな試練に世界がさらされる今、私たちを顧みてください。大きな不安と混乱の中にある私たちが、それぞれの場にあって、ふさわしい行動をとることができますよう、勇気と、そして平静さを与えてください。大きな課題の中にある一人ひとりに、必要な助けと支えが与えられますよう、豊かに守り導いてください。この祈りを、まことの光となられた、主イエス・キリストのみなによって祈ります。アーメン。」