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6月30日(木)全学礼拝 (賛美歌BGM付)(最新版)
奨励者:村上純子(心理福祉学科教授)
新約聖書:ペトロの手紙一 第5章7節(新共同訳)P.434
「思い煩いは、何もかも神にお任せしなさい。神が、あなたがたのことを心にかけていてくださるからです。」
奨励:与えられている時間をどう過ごしますか
皆さんは「あれはどうしよう…こうなったらどうしよう…」と思い煩うことはありますか? 私はどちらかというと楽観的な人間だと思うのですが、それでもいろんなことが心配になったり、不安になって考えなくてもいいことまで考えてしまったりします。
今年になってから、続けて二つの訃報を聞きました。一人は高校生。突然の交通事故でした。もう一人は40代の男性。小学生のお子さんがいるのに、心臓発作で亡くなったとのことでした。この二人のことを聞いた時に私が思ったことは、「人生は自分が思ったようには決してならない。でも、確かに自分の終わりを自分で決めることはできないけど、自分に与えられた時間をどう使うかは自分で決められる」ということでした。
この人たちはどちらも今日自分が死ぬなどとみじんも思っていなかったことでしょう。この高校生は、また明日学校に行って友達とワイワイできると思っていたことでしょうし、40代の彼も小学生のお子さんが成長する姿を見られると思っていたはずです。でも自分の最後は自分で決められるわけではありません。ある日突然、「おしまい」と言われることがあるのです。ご家族もきっと「なぜ?どうして今?」と思っていることでしょう。どうしてこの二人がこのタイミングで人生の終わりを迎えたのか、それはわかりません。人生は不公平ですし、わからないことだらけです。でも私たちに与えられている時間には限りがあるというのは事実です。
では、その与えられている時間をどう使うのか、それは私たちが自分で決められることです。あることないこといろいろと考えて、思い煩って過ごすこともできますが、「神様、あなたにお任せします!」と言ってしまうこともできると思います。聖書には「神があなたのことを心にかけてくださる」と書かれています。神様という存在がいるかいないかわからなかったとしても、神様よろしくお願いします!と言って、神様に投げてしまうのもありなのではないでしょうか。少なくとも損はありませんよね。あなたが自分に与えられている時間を、精一杯、後悔のないように生きていってほしいと願っています。
祈り
「神様。私たちには自分に与えられている時間を測ることはできません。ですが、私たちのことを心にかけてくださるというあなたの言葉を信じてお任せしたいと思います。イエス様のお名前によって祈ります。アーメン。」